1.ペットちゃんの体勢を整える
直射日光の当たらない涼しいお部屋にペットちゃんを寝かせます。
(夏はクーラーをつける、冬はストーブを消すようにしてください。)
ペットちゃんは亡くなるとすぐ死後硬直が始まります。
死後硬直は予想以上に早く、手足から始まっていきます。
亡くなったペットちゃんをそのまま寝かせておくと、前脚・後ろ脚が突っ張ったまま硬直してしまいます。
ペットちゃんが亡くなったら、まずは前脚・後ろ脚を優しく胸のほうへ折りたたんであげましょう。
わんちゃん・ねこちゃんがお腹を地面につけて、座っているイメージです。(スフィンクス座り)
※もしも死後硬直が始まっている場合は、無理に曲げずにそのまま寝かせてください。
※目を開いている場合は、優しくまぶたを閉じてあげましょう。
2.安置に必要なものをそろえる
※ご自宅にあるもので大丈夫です
- ペットちゃんが入る大きさの箱 (底と同じ大きさのビニールを敷くとさらに良い)
- 下に敷くもの (ペットシーツ、新聞紙、タオル)
- おくるみ用のバスタオル
- 保冷剤などの体を冷却するもの
3.ペットちゃんを箱へ寝かせる
ご準備した箱の底にビニールや新聞紙を敷き詰めてから、さらに底全体に保冷剤を敷き詰めます。
その上にバスタオルを敷き、体勢を整えた(脚を曲げた)ペットちゃんを寝かせます。
新聞紙などで頭が少しだけ高くなるようにしてあげると、安定しやすくなります。
ペットちゃんは自然現象で鼻や口やおしりから体液が出てくるときがあるので、お顔やおしりの下にはあらかじめペットシーツを敷いてあげると良いです。
また、体液に気づいた時はそっと拭いてあげましょう。
4.ペットちゃんをしっかり冷やす
ご遺体の傷みを遅らせるために『首筋』と『お腹(特に後ろ脚付け根の下腹部)』を保冷剤を使用して集中的にお冷やししましょう。
保冷剤をしっかりと当てたら、冷たい空気が逃げないよう、上からペットちゃん全体をバスタオルで覆ってあげてください。
5.体を拭く
首輪を外します。
毛並みやしっぽを整えぬるま湯をよく絞ったタオルでお体を拭いてあげましょう。
体を拭き、部屋を離れる時や心が落ち着いてきたら、また体全体(お顔含む)が隠れるように上からタオルをかけます。
保冷剤が足りない時は、ビニール袋を二重にして氷を入れたものを使用して下さい。
大きさや季節にもよりますが、保冷材は4~5時間、氷は2時間程度で溶けてしまいますので、こまめな交換を心がけてください。
交換用の保冷剤がない場合は、あらかじめペットボトルを凍らせておくと安心です。
お冷やしの状況(お体を保冷剤で冷やす)を整えたら、ご自宅での最後の時間をゆっくりお過ごしください。